とき子のインナートリップ

 

 

 蒼いろ  ・・・・  シンクロ


 

 

 

 

 

シンクロ ・・・・ 心の中と外の世界は繋がっている



 先の1件で強烈なインパクトを与えられた私に今まで疑うことなく通りすぎてきた我々が住むこの現実を改めて見直さなければならない時期が迫っていた。


 それは露草から始まった。最悪の状態をようやく脱し気持ちに余裕が生まれたある朝、夏の盛りを過ぎた秋口の朝のことである。早朝、一人散歩に出た。朝の静まり返った空気の清清しさに私の呼吸は深く気持ちは穏やかに冴えていた。こみちを歩く私の目にふと、露草の花が飛び込んできた。何ときれいに咲いているのだろう。道端に咲く露草の花の蒼さが朝露にぬれて光り輝いていた。私は思わず立ち止まりその花に手を差し延べた。この蒼い花が白い鉢に咲いていたらさぞかしきれいだろうな。そんな思いが一瞬私の頭をかすめた。ところが露草は我が家の風呂場においてあった白い鉢に芽を出したのである。枯れかかったシダの鉢を枯れぬようにと置いた白い鉢に…シダは枯れてしまい露草は見事に垂れ下がらんばかりに蒼い花を咲かせた。このような偶然の一致はその後も続き私の思いはダイレクトにすべてかなえられるのであった。この現象は私に現実という我々が生きる世の中を新たな角度から捕らえなおさなければならないことを教えているようだった。何かがある、それは何なのだ?それは自分が無心にストレートにそのものだけを思ったときに起こるようだった。私の心の中と私が見る外の世界とは何かを通して繋がっている、別々に起きているのではない、そうして我々が見ているこの世界は一人一人の意識が作り出した良くも悪くも一瞬の何かで変わるとても不安定なものだと言う事、これが私の実感であった。こうして露草の蒼いろは私の中で特別の位置を占めるようになった。


 この頃から忘れられない夢を多く見るようになっていった。

夢 私は暗闇の中で椅子に腰掛けていてがんじがらめに縄で縛らりつけられていた。お腹には鉄の玉が三個入っていて苦しくてたまらずうんうんうなっている。突然お腹が破裂し鉄の玉は粉々に砕け散った。にもかかわらず気分は素晴らしく爽快なのだった。

夢 小さな水の流れが生まれた。その流れが小川ぐらいの大きさになった時に橋が架けられた。橋の向こうに女のこが立っていた。流れは急激に勢いを増し、橋は壊れ女のこの姿も見えなくなり死んだという。そして大河となった流れだけがどうどうと流れ下るのだった。

 

 


 

 

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